築50年の横浜の家の修理することになり、私達の希望を聞いて下さる工務店さんに出会え、何度も打ち合わせをして来週工事がスタートします。。

今回の修理にあたり古い家をプロの目も一緒に点検すると、手を入れておいた方がよい箇所が沢山でてきました。工事の見積もりは私達の予想以上で、諦めたり、自分達で出来る事はセルフビルドして、予算を削減することにしました。その一つが内部の壁塗りです。 ご覧ください、こんなだった壁が・・・

漆喰珪藻土を塗ったら・・・

このようになりました☆ 本番に備えて実験的に塗ってみた箇所です。

私達は横浜の家を、身体にやさしい珪藻土の塗り壁にしたいと考えていました。工務店さんに相談すると「素人でもできますよ☆」とのお返事。工務店さんご推薦の珪藻土壁土メーカーと、そこで講習会も開かれていることも教えて下さいました。

横浜市にある(株)ワンウイルが神奈川県の産業技術センターと共同開発した漆喰珪藻土で「ケイソウくん」と言います。

珪藻土は空気中の有害化学物質を吸収して無害にする力がありますが、珪藻土製品の中には省施工手間・コストダウンを重視して「合成樹脂」で固められているものがあり、合成樹脂で固められた珪藻土は孔が塞がれて吸着力が低下するのだそうです。「ケイソウくん」は自然素材で漆喰の原料となる「石灰」で固められていて、珪藻土の吸着力が低下しないとのお話。

シニアの私達が家中の壁を塗れるだろうか?と不安だったので、先月Mさんと講習会へ参加してみました。

漆喰珪藻土について見本を見ながらお話を聞き、必要な道具の説明、塗るまでの準備を詳しく伺いました。壁塗りは準備が仕事の80%との事。私の本業の織物も織るのは仕事の最後の20%、準備を怠ると即結果に現われるので、納得でした。

この容器の中に、珪藻土と漆喰に水を入れて練ったものが入っています。

かなり固めのペーストです。

このペーストをゴムべらでコテ板にとり・・・

コテをこのような手つきで持って・・・

ペーストを下から上にすくって・・・

壁に貼り付けてから、横にのばしてゆきます。

のばす時コテを進行方向にコテコイン1~2枚浮かせます。それ以上の角度をつけてのばすと、このように縦すじが発生します。

逆に角度が少なすぎてコテが壁に対して平らになると、コテが壁に張り付いて進まなくなり、コテを無理やり剥がすと上のようになってしまいます。

漆喰珪藻土を塗る厚みは、1~2ミリです。

塗り方の説明が終わり、実際にやってみると、思っていたよりスイスイと塗れ、子供の頃の泥んこ遊びのようです。私は夢中で割り当てられた壁を塗り終えしまいました。

手前がMさんの塗った部分、奥が私です。Mさんは漆喰珪藻土を床に落とさないように慎重に、私は勢い余ってペーストが飛び散ったり落ちています。

百聞は一見にしかず、一見以上なのは体験なのを実感した講習会でした。シニアでも出来そうなのが分ったので、その場で実験用の漆喰珪藻土を注文し、改修工事開始の前に一部屋塗って自分たちのペースをつかみ、6月の本番に備える事にしました。