精一杯の毎日が続いていて、ブログがアップ出来ないでいました。

何をしているかと言うと・・・

大掃除と仕事場の織機の調整とセットアップです。

10月9日、骨折で通院しているB整形外科クリニックのリハビリのN理学療法士さんが、「織る事をリハビリと考えてスタートしては?」とおっしゃったのです。

私は織物開始は、足が治ってちゃんと歩けるようになってから、と、思い込んでいたので、ビックリしてしまいました。機に向かう時は心身ともに整えてベストコンディションでが私の常識だったので、足が治っていない状態で機に向かうなんて頭になかったからです。

「織れるかどうか試しながら訓練して行くのが良いと思います」と療法士さん。

「そういう考え方があるのだ!」私。

昨年7月、織物の仕事再開を決心した翌月Mさんの病気が判明し、その後入院、手術、自宅介護となり、1年以上織機は放りっぱなしでした。

この切りっぱなしの経糸は、亡き恩師の葬儀に使った棺衣のための金の帯を織り終わったまま、、、 経糸の藍が変色し始めています。

ちゃんとした織物を織るのではなくて練習と思って、間違っても、失敗しても、変になっても、とにかく織って、織ったものは捨てればいい。

コチコチになっていた私の織物に対する思いが、理学療法士さんの言葉で溶けて行きました。光が差し込んだようでした。

縦糸をまたセットアップして、このペダルを踏んで、とにかく織り始める、、、 それが自分の中で消化されると、すごいエネルギーが湧いてきました。

埃をかぶっていた仕事場だけでなく家中を大掃除し、1年以上放りっぱなしだった織機に掃除機をかけ、拭き掃除をして、錆びた部品を磨き、緩んだコードを締め直し、、、 右足に未だ力がちゃんと戻っていないので、高さ2メートルある織機に登って作業するのは簡単ではなく時間がかかります。

こちらの織機は窓辺に置いてあるので、外光で糸が風化しています。

駄目になった経糸の面倒をみながら、どの辺から織れる状態にできるかです。

こちらの織機もセットアップして、このペダルを踏み始めるのです。

☆ リハビリに光が ☆ 仕事場に光が差し込んで来ました ☆