長い間降り続いた雨が止み、先日の日曜日は、久し振りのお天気でした。

玄関から道に面した出入り口までの山道は、連日の雨でグングン育った草やツタで覆われ、何処までが道なのか何処からが崖なのか、分からない状態です。。

敷地の周囲は動物除けネットで囲ってあるのですが、最近は出入り口から堂々と鹿が入って山道を登って来るので、道の途中にもネットを張るようになりました。家の周りにかろうじて残っている山野草を鹿から守るためです。今のところ鹿が玄関まで入って来るのは防げていますが、人間もこのネットをくぐって出入りしなければならないので大変です。私が骨折して出入り口まで歩けなくなったので、管理事務所のゴミ収集係の方も、郵便配達の方も、宅配便のドライバーも、介護でお世話になっている方々も全員、この草ボーボーの山道を崖に落ちないよう進んで、ネットを潜り抜けて玄関まで来て下さっているのです。

地域包括支援センターの福祉士の方が、我が家に最初に駆け付けて下さった時も、「骨折した足で道までの山道をどうやって歩いたのですか?」と聞いたほど、普通の人でも危ない山道なのです。その福祉士の方が「草刈りをして下さるボランティアの方がいるので、お願い出来るかもしれない」と言って下さいました。でもその後ず~っと雨でそれが叶わないでいたのです。

そして久し振りに晴れた日曜日の午前中、その草刈りボランティアの方が来て下さいました。草刈り機の音が止むまで3時間余りの大仕事でした。「終わりました!」の電話で、ユックリユックリ歩行器で玄関先まで出ると・・・

スゴイ! 出入り口までの山道が見えるようになっています!

北斜面なので草も木も太陽を求めて崖の下方向に下へと伸びるので、山道をふさいでいる山側の灌木やツルを刈らなければならず時間がかかりました、と、話されました。

山道の巾が広くなりました。もしかしたら介護タクシーの車椅子が入るかもしれません。

車椅子が入らなくても、この歩行器を使って歩くには十分な広さになりました。

今はこのように刈った草ですが、1か月もすればまたボーボーになってしまうので、「あの、またお願いしたい時はお電話すればよいのでしょうか?」と聞いてみました。すると「ボランティアの都合なので違う人が来る事になるだろうと思います。」とのお返事?実はその日の朝「晴れたので今から草刈りに行ってよいでしょうか?」と電話があった時、私のアイフォンの先方の電話が地域包括支援センターの表示だったので、変に思っていたのです。

それで「あの~、もしかして包括センターの方でいらっしゃいますか?」と聞いてみました。「ハイ」のお返事。私は驚いて息をんでしまいました。草刈りボランティアの方の都合がつかなかったので、包括センターの方が日曜を返上してボランティアで草刈りをして下さったのです!

そのお心に私は言葉がありませんでした。ただボランティアの方が草刈りの終わった山道を下り、車をユータンさせて車が道の向こうに消えるのを見つめるだけでした。